「杜仲」とは、中国大陸中西部のみに生息するトチュウ科の落葉高木です。 樹齢が30年近くになるとイチョウのように直立した高さ20メートルもの巨木に育ち、
その樹皮は、中国では古代から滋養強壮の漢方薬として珍重されてきました。 「杜仲茶」は、この杜仲の葉を干して煎じたお茶で、「不老長寿の仙薬」として飲まれてきました。
中国の古典の薬物書『神農本草経』は薬を「上」・「中」・「下」の3品目に分けていますが、 「杜仲」は人参、甘草、地黄などと一緒で「上」に分類され、高血圧、筋肉や骨の老化防止、
腰痛、関節痛、排尿困難、もの忘れなどに効果があるとされています。 日本にも平安時代に中国より不老長寿の高貴薬として伝えられ、現在でも医薬品成分として指定されています。

