高脂血症とは、
血液中の脂質が多い状態のことで、良くない生活習慣が原因となって起こる生活習慣病の1つです。 血液中の脂質は、コレステロール・中性脂肪(トリグリセライドなど)・リン脂質・遊離脂肪酸の4つがあり、
多すぎると問題なのはコレステロールと中性脂肪です。 血清総コレステロールが220mg/dL以上の場合、あるいはLDL(悪玉)コレステロールが140mg/dL以上の場合、
中性脂肪150mg/dL以上の場合等を高脂血症といいます。 | 血液検査項目 | 標準値 |
| 総コレステロール | 50〜 219mg/dl |
| LDL(悪玉)コレステロール | 70〜139 mg/dl |
| HDL(善玉)コレステロール | 40〜96 mg/dl |
| 中性脂肪(トリグリセライド) | 50〜149 mg/dl |
中性脂肪やコレステロールの値が高い高脂血症の人は、高脂血症と適正値の境界の人、 潜在患者も入れると、2,200万人もいます。国民栄養調査から見ると、男性は30代から、 女性は50代からほぼ2人に1人が高脂血症の状態にあると考えられます。 しかも、自分が高脂血症であることを自覚していない人が多くて、自覚している人はわずか30%にすぎません。
| 高コレステロール血症 | LDL(悪玉)コレステロールのみが多いタイプ 動脈硬化にかかる危険性が高まります |
| 高トリグリセライド血症 (高中性脂肪血症) |
中性脂肪のみが多いタイプ 日本人男性の高脂血症に多いタイプ アルコールと肥満の影響が大きいと考えられます |
| 複合型高脂血症 (高コレステロール高中性脂肪血症) |
両方多いタイプ 早発性の冠動脈硬化症を合併する恐れがあります |
| 低HDLコレステロール血症 | HDL(善玉)コレステロール値が低いタイプ 動脈硬化にかかる危険性が高まります |




