白いも(シモン)の原産地は、南米・ブラジルで、先住民族のインディオから常備食として親しまれてきました。白いも(シモン)はサツマイモと同じヒルガオ科に属していて、見た目は少し似てますが、中味は白く、その成分はサツマイモと比べてかなり違っています。白いサツマイモで、でんぷんの原料として栽培されている「こがね千貫」とは全く別種で、特徴も異なっています。
白いも(シモン)は葉裏の葉脈が赤紫色で、葉の大きさはハガキ以上もあります。つるの長さは10m以上もあり、つるも茎も太く、株元近くの太さは親指程にもなります。サツマイモに対して塊根の大きさは倍ほどで、7kgを超える巨大なものもあります。塊根を切って出てくる乳液を日光に当てると、緑色に変色します。サツモイモの場合、乳液は黒く変色しますが、白いも(シモン)にはポルフィリンという成分が多量に含有されているために表皮も同じように緑色に変色します。