コンドロイチン（コンドロイチン硫酸）

体の細胞や組織・器官を結びつける組織を結合組織といいますが、その主要成分は「ムコ多糖体」というネバネバした成分です。「コンドロイチン」は、そのムコ多糖体の重要な構成成分の一つです。コンドロイチンは、タンパク質と結びついて皮膚・血管・軟骨・靭帯・関節・眼球・各臓器などに分布して体内の組織を構成しています。

肌の若々しさを保持し、関節痛を防ぐ
コンドロイチンは、軟骨の保水力を高めて関節を柔軟に保つ役割があります。また、肌の真皮部分のコラーゲンの隙間に埋まる形で保水し、肌の潤いを保つ役割もあります。

 

新生血管阻害作用でガンの成長も抑制
コンドロイチンのもう一つの作用は、数種類のタンパク質と結びついて「血管新生」を抑える作用です。「血管新生」とは元々ある血管から新しい血管が形成されることですが、コンドロイチンはこの血管新生を阻害することで関節痛に有効に働きます。「血管新生依存性疾患（慢性関節症リウマチや変型性関節症など）」は、発病から進行する時は血管新生を起こしますので、血管新生を抑えることが出来れば関節痛も抑えることができるということになります。 この他にも、血管新生の盛んな固形ガンの増殖・転移の抑制、糖尿病性網膜症、血管新生緑内障など、血管新生がかかわる各種症状を抑えることができるものとしてコンドロイチンに期待が寄せられています。