マカとは

「マカ」は南アメリカ大陸の太平洋側を縦走するアンデス山脈の過酷な気候条件の元で生息する塊茎植物です。富士山よりも高い標高の高地で栽培されており、冷害や干ばつといった悪条件にも耐え得る、非常に生命力の強い植物です。

マカは、アンデスの民の受胎促進、滋養強壮として3000年余りの年月受け継がれてきました。天然の生薬マカには副作用がなく、安全面でも信頼がおける優良根菜として人気が高まっています。

乾燥マカの栄養価は、米、トウモロコシ、穀類に似てとても高く、その栄養構成は炭水化物59%、プロテイン 10.2%、繊維8.5%、脂肪2.2%となっていて、豊富な必須アミノ酸や、ジャガイモを上回る高いレベルの鉄分とカルシウムが含まれています。リノール酸、パルミチン酸、オレイン酸といった脂肪酸、そしてステロールと ミネラルも豊富に含んでいます。更に必須栄養素に加えて、マカにはアルカロイド、 タンニン、サポニンなども含有しています。

不妊症の解消など生殖能力向上を促進

＜不妊症＞

マカには、女性の生殖機能を活性化し受胎環境を整える働きがある「リジン」や、男性の精子を増殖し活性化させると言われている「アルギニン」が豊富に含まれています。

マカの不妊症に対する効果は、マカに含有される必須アミノ酸やミネラル等の有効成分が脳下垂体に働きかけることで、体内で必要なホルモンを作る助けをするためだと考えられています。また、過剰なホルモンを抑える働きもあることから、マカにはホルモンの過不足を調節し、理想的なホルモンバランスに近づける効果があります。

＜更年期障害＞

更年期障害の原因は、はっきりと分かっていませんが、女性ホルモンの分泌の減少・卵巣機能の低下・間脳や脳下垂体の異常・精神的なストレスなどが関係していると考えられています。マカには、更年期障害の症状を緩和・改善するとされるビタミンB群、アミノ酸、カルシウム、サポニンといった栄養素が豊富に含まれており、これらの相乗効果がホルモンバランスを正常化すると考えられています。

＜生理痛・生理不順＞

生理不順は、女性ホルモン分泌の乱れが原因の一つと考えられています。マカは子宮の機能、下垂体、副腎皮質腺、膵臓などのホルモン分泌器官を「調整」する働きがあり、エストロゲン、プロジェステロン、テストステロンなどのホルモン物質の形成を促します。女性ホルモンの分泌を正常にすることで、生理不順の予防、改善にもつながります。

＜精力増進＞

アルカロイドは、ストレス性インポテンツ（性機能不全）に効果があると考えられている成分です。ステロールは精子の増量を促進し、デキストリンは陰茎活動の血流を活発にします。これらが総合的に作用して、男性の精力減退に効果を示します。

疲労回復などの強壮作用だけでなくダイエット効果も

＜疲労回復＞

マカにはアスパラギン酸が豊富に含まれ、新陳代謝を促進し、たんぱく質の合成を促すため肩こりや腰痛、筋肉の凝りなどの疲労回復に効果があります。同時に、ブルーベリーに含まれていることで有名なアントシアニンも多く含まれており、特に眼精疲労に効果が期待できます。

＜冷え性＞

冷え性の原因は自律神経の異常により、手や足腰の血管が細くなり、血流が阻害され血行不良を引き起こすことが原因と考えられています。マカには、脳にあるホルモン分泌の指令を出している脳下垂体に作用するアルギニンという物質が多く含まれています。これによって女性ホルモンの分泌が促進され、体のホルモンバランスが調整されることにより、血液の循環を助ける働きがあります。

＜美肌＞

マカには成長ホルモンの分泌を補うアミノ酸、アルギニンが多く含まれています。成長ホルモンが体内で増えると新陳代謝が活発になり、肌の角質の入れ替わり（ターンオーバー)を助けます。

＜ダイエット＞

食べた物を効率よくエネルギーに代えていく、脂肪分解酵素・リパーゼの活動を促すのに有効なのが、リジン・プロリン・アラニン・アルギニンの４種類のアミノ酸です。これらのアミノ酸は、小腸で素早く吸収され、リパーゼの働きを活発にします。