プロポリスとは、ミツバチの巣から取り出される樹脂状の物質のことです。ハチミツやローヤルゼリーなどのように、ミツバチが大自然の中から樹液等を集め、彼ら自身の唾液中の酵素を合わせることによって作りあげた『天然の抗菌物質』なのです。このプロポリスを巣の出入り口や巣枠、巣箱の隙間、巣穴の壁などに塗り付けることによって、数万匹からなる過密な巣房をウイルスや外敵から守ります。彼らにとってプロポリスとは、巣の中を清潔に保ち、巣を守る、大切な補強材なのです。
ミツバチは4000年万年以上もの太古の昔から今日にいたるまで、恐竜などのように絶滅することなく延々と生き続け、昔と変わらず同じ生態系を形成しているのは遺伝学的に考えても奇跡と言えるでしょう。プロポリスの原料は、さまざまな植物の新芽、樹脂から成り、花粉やミツバチの分泌物である唾液や蜜ろうなどが含まれています。樹脂には、本来、植物の芽を保護したり、幹に付いた傷を治したりする作用があり、ミツバチは本能的にこの力を利用しているのです。
東欧諸国では古くから抗菌、消炎・鎮痛作用などに優れた天然の抗生物質として民間伝承的に用いられてきました。また、古代エジプトではミイラの防腐剤として使われていた記録があり、古くから殺菌消毒作用が知られていますし、近年にはプロポリスに抗ガン物質が含まれている事が発表されています。