花粉症とは花粉が原因で起こるアレルギー性炎症です。発症の始まりは突然で、
去年まで何の症状もなかった人が、多くは春になって突然、立て続けのくしゃみと止まらない鼻水に悩まされるようになります。それは花粉が飛ぶ季節の間続いて、花粉がなくなると自然におさまってきます。
しかし一度花粉症になると、翌年以降、季節の到来とともに再び症状が出始めます。現在日本人の20%が花粉症だと言われていますが、20歳から40歳代に多く、また女性に多いのが特徴です。 一口に花粉と言っても50種類以上あります。花粉症を起こさせる原因となる主なものは、 スギ、ヒノキなどの樹木からの花粉と、イネ科(カモガヤ、ハルガヤ)やキク科(ブタクサ)などの草の花粉です。

本来、くしゃみや鼻水などの症状は、抗原がからだの中へ入らないようにするために人に
備わった反応で、「アレルギー反応」と呼ばれる防御反応の一種です。花粉症はこのアレルギーによって起こります。 花粉が鼻の粘膜にくっつくと水分を吸って膨らみ、中から微量たんぱく質が溶け出します。
これがアレルギーを起こす抗原(アレルゲン)となります。