痴呆とは―健サプねっと

　■痴呆［老年痴呆（アルツハイマー）・脳血管性痴呆］

■痴呆とは

「痴呆（dementia）」は、成人に起こる記憶及び知能（判断、認知等）の障害です。多くの場合、脳神経細胞がなんらかの障害を受け、その領域の細胞が失われた時に発現します。痴呆の特徴は次のようなものです。

新しいことを覚えたり、昔のことを思い出したりすることができない「記憶障害」があること。
失語、失行、失認などの大脳機能の障害があること。
物事を計画したり、まとめたり、筋道のたった説明をしたり、事柄の本質を把握したりする大脳機能のいずれかに障害があり、それが以前に比べて明らかに低下して社会生活（家庭内の対人関係を含めて）や仕事の妨げとなる場合

■痴呆の種類と原因

痴呆は主に「老年性痴呆（アルツハイマー病）」と「脳血管性痴呆」に分けることができます。

＜老年性痴呆（アルツハイマー病）＞: 加齢と共に、脳細胞の変性や萎縮による脳機能障害で、知能が持続的に低下することで起こり、アルツハイマーとも呼ばれています。アルツハイマー病の特徴は、大脳の後半部（側頭葉、頭頂葉、後頭葉）の萎縮が次第に進むことです。最も変化が早くみられる部分は側頭葉の内側にある海馬と呼ばれるところです。この部分は記憶機能に深く関係しており、その損傷があるといろいろな形で記憶障害が現れます。
＜脳血管性痴呆＞: 脳内の血管障害が原因となって起こるものが「脳血管性痴呆」です。脳血管性痴呆を引き起こす脳血管障害には、脳出血やくも膜下出血のような出血性のものと、脳血栓症や脳塞栓症などによる脳梗塞のような虚血性のものとがあります。脳血管性痴呆の危険因子は加齢、高血圧、糖尿病、喫煙、各種の心疾患の合併など、脳卒中の危険因子と同じです。つまり、加齢以外の危険因子は、日々の生活習慣を改善することである程度予防が可能な痴呆です。

■痴呆［老年痴呆（アルツハイマー）・脳血管性痴呆］の主な症状

＜老年性痴呆（アルツハイマー病）＞: 本人の自覚が無く、記憶障害、思考能力や判断力が低下、言語障害などから人格の変化をきたします。
＜脳血管性痴呆＞: 本人の自覚があり、知能が非常に低下している部分と、正常な部分が混じり合っているのが特長で主に、頭痛、めまい、しびれ、不眠、うつ状態などの症状が現れます。

■予防や治療の助けとなる栄養素は

ビタミンB郡、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、ミネラル（亜鉛、カリウム）、プロテイン

■痴呆に効果的なサプリメント

ウコン：　クルクミンがアルツハイマーの進行を遅らせます。
カキエキス：　血栓を防ぎ、脳への障害の発生を予防します。
ローヤルゼリー：アセチルコリンは、副交感神経に関与して自律神経を整えます。
イチョウ葉：　有効成分フラボノイドやギンゴライドなどが注目を浴びています。
ポリフェノール：　体内の活性酸素を除去し老化を抑えてくれます。
発芽玄米：　PEP阻害物質の発見によりアルツハイマーの予防と改善が期待されています。
卵（タマゴ）：　コリンが、脳を活性化します。

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