糖尿病とは―健サプねっと

　■糖尿病とは

■糖尿病とは

糖尿病は毎日のよくない生活習慣が原因となって起こる生活習慣病の１つです。糖尿病患者は全国で少なくとも600万人はいると考えられています。平成15年の厚生労働省の調査では、糖尿病の可能性を否定できない糖尿病予備軍といわれる人の数も合わせると約1620万人、日本の人口の10％にもなるという結果が出ています。

＜糖尿病は糖代謝の乱れから起こる＞>

私たちが食べた糖質はブドウ糖に分解され小腸から吸収されます。このブドウ糖はインスリン（インシュリン）というホルモンの働きで筋肉などの細胞に取り込まれ、エネルギーとして消費されます。消費されず余ってしまったブドウ糖は、やはりインスリン（インシュリン）の働きで、肝臓に貯蓄されます。この一連の作用を「糖代謝」といいます。

糖代謝で重要な働きをするインスリン（インシュリン）は膵臓から分泌されるホルモンで、唯一血糖値を下げる働きのあるホルモンです。血液中の血糖値が増えてくると分泌され、血糖値を一定に保つ働きをします。しかし、インスリン（インシュリン）の働きが低下すると血液中のブドウ糖は細胞に取り込まれたり、貯蔵されないため、行き場を失ったブドウ糖によって血液中の糖濃度が異常に上昇し高血糖状態になります。これが糖尿病です。

糖尿病の種類

1型糖尿病	膵臓のβ細胞というインスリン（インシュリン）を作る細胞が破壊され、からだの中のインスリン（インシュリン）の量が絶対的に足りなくなって起こる糖尿病。子供のうちに始まることが多い。
2型糖尿病	インスリン（インシュリン）の出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン（インシュリン）作用をあまり感じなくなる（インスリン抵抗性）ために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがある。食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多い。わが国の糖尿病の95％以上はこのタイプ。
遺伝子の異常やその他の病気が原因の糖尿病	遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常などのほかの病気が原因となって、糖尿病が引き起こされる糖尿病。薬剤が原因となる場合もある。
妊娠糖尿病	妊娠中に発見された糖尿病。新生児に合併症が出ることもある

■糖尿病の主な症状

糖尿病の初期では自覚症状はほとんどありませんが、疲労感、激しい空腹感やのどの渇き、頻尿、体重減少などが見られることがあります。糖尿病は初期の自覚症状がほとんどないため、自分では気づかない間に進行してしまうことが多くあります。

＜糖尿病の三大合併症＞

糖尿病の本当の恐さは高血糖状態が続くことによって体中の血管や神経に異常をきたし、神経障害、網膜症、腎臓障害といった三大合併症を引き起こすことです。また糖尿病になった人の死因には、心筋梗塞や脳卒中といった血管系の病気によるものも大変多いようです。これは高血糖状態が続いたため血管がもろくなり、動脈硬化を促進してしまうためです。

神経障害	高血糖状態が続くことにより、神経組織内にブドウ糖の代謝産物が蓄積して起こる。糖尿病になって5?6年で出現します。主な症状は・体性神経障害…しびれ感、痛み、知覚低下など・自律神経障害…便通異常（便秘、下痢）、胃無力症（胃の動きが低下）、起立性低血圧（立ちくらみ）、神経因性膀胱（膀胱の収縮力低下）、インポテンス、無自覚性低血糖など。
網膜症	高血糖状態が続くことにより、網膜内の血管壁がもろくなり、血液の流れが低下することによって起こる。糖尿病になって7～10年で出現します。生後の失明の原因で最も多いのが糖尿病です。
肝臓障害	高血糖状態が続くことによって、タンパク尿を主体とする腎障害が起こる。糖尿病になって5～10年で20％の方がなると言われています。

■糖尿病の原因

遺伝的要素、不適切な生活習慣（暴飲暴食、運動不足、ストレスなど）、高血圧、肥満など。これらの生活習慣から糖代謝に必要なインスリン（インシュリン）が
　・インスリン分泌不全…血糖を正常化するのに必要なインスリンが充分に分泌されない
　・インスリン抵抗性…インスリンが効きにくくなった状態
　・ブドウ糖毒性…高血糖自体がインスリン分泌不全やインスリン抵抗性を増悪させる。これらは単独で糖尿病の原因になっているのではなく、ほとんどの場合この３つが絡み合って糖尿病の原因となっています。

■糖尿病の治療

糖尿病は一度なってしまうと治すことはできません。糖尿病の治療は血糖値を正常に保ち合併症を予防することです。糖尿病の治療の基本は　１）食事療法　２）運動療法です。

1）食事療法: 肥満はインスリンの作用を妨害するので糖尿病にとっては大敵です。栄養素をバランスよく取りながら肥満を解消するために食事療法が必要です。また、弱まったインスリンの働きに合わせた食事の量にすることも必要です。そうすれば、食物は体内でほぼ完全に利用され余分なブドウ糖が血液中にあふれでることはありません。

食物繊維も糖尿病には有効です。食物繊維は、食後の血糖上昇を抑制する作用が認められています。食べたものの胃からの排出時間が長くなり、糖質の小腸への移行が遅れる結果、小腸でのブドウ糖の吸収がゆっくりしたものとなり、食後血糖の上昇が抑制されます。また、小腸内の食物繊維により、ブドウ糖の吸収自体も抑制されます。
2）運動療法・・・: ブドウ糖をよく利用する筋肉を増やし、インスリンの作用を妨害する脂肪を減らす、また肥満を是正するなどの利点がある運動療法も糖尿病の治療には重要なものです。ただし、激しい運動は逆効果になるので、中程度の運動を1日30分程度が目安です。

インスリン依存型糖尿病の方は体内でインスリンがほとんど分泌されないので、インスリンを注射で投与する必要があります。また、インスリン非依存型糖尿病の場合は、食事療法および運動療法で血糖値が十分に正常化しない場合、飲み薬やインスリンの注射が必要になります。

■糖尿病に効果的なサプリメント

ルンブルクスルベルス（赤ミミズ、ミミズ酵素）：　血糖値を低下させる作用があります。　
ヤーコン：　インスリンと同じ働きをする成分があり、血糖値の上昇を抑制します。
杜仲茶：　　血液中の脂質を減少させることが確認されています。
白いも（シモン）：　インスリン（インシュリン）分泌促進作用があります。
バナバ：　　コロソール酸が血糖値を下げます。
フコイダン：　　水溶性食物繊維が血糖値の急激な上昇を防止します。
カキエキス：　　微量ミネラルの亜鉛が含まれ、糖尿病などを抑制します。
菊芋：　　イヌリンという食物繊維が糖尿病や肥満、高中性脂肪に有効です。
ギムネマ：　　糖分の吸収抑制作用があります。
シジュウム：　　血糖低下、抗酸化、血管透過性の抑制作用があります。
にがり・ニガリ（苦汁）：　インシュリンの生成に必要な亜鉛を含みます。
ノニ：　糖尿病、高血圧などの治療に有効です。
ポリフェノール：　動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病の予防などに効果があります。
ポンコランチ：　　サラシノール成分が糖の吸収を抑えます。
ルイボス：　ケルセチンは体内の脂肪を排出するサポーター的働きをします
ゴーヤー（ニガウリ・苦瓜）：　苦味成分のモモルデシンは血糖値や血圧を下げます。
米ぬか：　豊富な食物繊維が、血糖値の上昇を抑制します。
納豆：　トウチの抽出物を関与成分として特定保健用食品として許可されています。

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